タイのトムヤムクンレシピ|酸味と辛味がクセになる絶品スープの作り方
タイ料理の代表格であり、世界中で愛される「トムヤムクン」。あの独特の酸味と辛味、そしてハーブの香りが織りなす複雑な味わいは、一度食べたら忘れられません。本記事では、ご家庭で本格的なトムヤムクンを作るための詳細なレシピをご紹介します。材料選びから調理のコツ、栄養のヒントまで、この一杯でタイの味覚旅行に出かけましょう!
タイの屋台料理としても非常にポピュラーなトムヤムクンは、その手軽さとは裏腹に奥深い味わいを持っています。スープとブロスをベースに、様々なハーブやスパイスが加わることで、他の追随を許さない独特の個性が生まれます。まさにアジア料理、そして各国料理の中でも特別な存在と言えるでしょう。
トムヤムクンとは?タイを代表するスープの魅力
トムヤムクン(Tom Yum Goong)は、タイ語で「トム」が煮る、「ヤム」が混ぜる、「クン」がエビを意味します。つまり、「エビを混ぜて煮たスープ」というのが直訳です。しかし、その名前が示す以上に、トムヤムクンは単なるエビスープではありません。レモングラス、こぶみかんの葉(カーフィアライムリーフ)、ガランガル(タイ生姜)、唐辛子といった特徴的なハーブやスパイスがふんだんに使われ、これらが織りなす酸味、辛味、塩味、そしてわずかな甘みのバランスが、トムヤムクンの真髄です。
タイには様々な種類のスープがありますが、トムヤムクンはその中でも最も知名度が高く、国内外で人気を博しています。特に、その強烈ながらも爽やかな酸味と刺激的な辛味は、食欲をそそり、体を芯から温める効果があると言われています。また、使用されるハーブには様々な栄養のヒントが隠されており、タイの人々の健康を支えてきた側面もあるでしょう。
トムヤムクンには、大きく分けて二つのタイプがあります。
- トムヤムナムサイ (Tom Yum Nam Sai): 透明なスープのトムヤムクンです。よりシンプルで、ハーブ本来の香りが際立ちます。辛味と酸味がストレートに感じられるのが特徴です。
- トムヤムナムコン (Tom Yum Nam Khon): ココナッツミルクやエバミルクが加えられた、白濁したクリーミーなスープのトムヤムクンです。辛味や酸味が少しマイルドになり、まろやかでコク深い味わいが楽しめます。日本でよく知られているのはこちらのタイプかもしれません。
今回は、よりリッチでクリーミーな「トムヤムナムコン」のレシピを中心に解説しますが、ナムサイにする場合のポイントも後述します。

本格トムヤムクンに欠かせない主要材料
本格的なトムヤムクンを作るには、タイ特有のハーブや調味料が不可欠です。これらの材料は、最近では大きなスーパーやアジア食品店、オンラインストアなどで手に入りやすくなっています。諦めずに探してみましょう。
香り付けの要:タイハーブ
- レモングラス (Lemongrass)
- 柑橘類のような爽やかな香りが特徴。スープに清涼感と深みを与えます。根元の太い部分を使います。乾燥したものもありますが、生のものが断然香りが良いです。
- ガランガル (Galangal / Kha)
- タイ生姜とも呼ばれ、日本の生姜よりも硬く、松の葉のような独特の清涼感とややスパイシーな香りがあります。トムヤムクンの香りの骨格を作る重要なハーブです。生のものを薄切りにして使います。乾燥スライスもあります。
- こぶみかんの葉 (Kaffir Lime Leaves / Bai Makrut)
- 強烈な柑橘系の香りが特徴。スープ全体に華やかさを加えます。使用する際は、葉脈を取り除くか、少し揉んで香りを出しやすくすると良いでしょう。生葉が理想ですが、乾燥葉も使えます。
- パクチー (Cilantro / Coriander)
- 根、茎、葉すべてを使います。根は香りが強く、スープを煮込む際に加えます。葉は仕上げに散らして彩りと香りを添えます。苦手な方は省略しても良いですが、本場の味には欠かせません。
- タイの唐辛子 (Bird's Eye Chili / Phrik Khi Nu)
- 小ぶりですが非常に辛いです。辛さのレベルはこれで調整します。生を使うのが一般的ですが、乾燥唐辛子でも代用可能です。量はお好みで調整してください。
具材と調味料
- 有頭エビ (Shrimp with head)
- トムヤムクンの「クン」はエビのこと。頭付きのエビを使うのがポイントです。エビの頭から出る旨味とミソがスープに濃厚なコクを与えます。殻付きの方がより美味しい出汁が出ます。
- フクロタケ (Straw Mushrooms / Hed Fang)
- タイ料理によく使われるキノコです。プリッとした食感が楽しめます。生や水煮缶があります。手に入りにくければマッシュルームなどで代用も可能ですが、フクロタケの風味が本場らしさを引き立てます。
- ナムプリックパオ (Chili Paste in Soybean Oil / Nam Prik Pao)
- 炒めた唐辛子、にんにく、エシャロットなどを油でペーストにしたものです。甘辛く香ばしい風味が特徴で、トムヤムナムコンには必須の調味料。スープにコクと赤みを加えます。製品によって辛さや甘さが異なるので注意。
- ナンプラー (Fish Sauce / Nam Pla)
- タイ料理の基本調味料。魚介を発酵させて作られ、独特の旨味と塩味があります。スープの味の深みを出すのに不可欠です。
- ライム (Lime)
- トムヤムクンの命とも言える酸味はライム果汁で作ります。レモンではなくライムを使用してください。フレッシュなライムを絞って使うのが一番香りが良いです。加えるタイミングは火を止める直前か、火を止めてから。
- ココナッツミルク または エバミルク (Coconut Milk or Evaporated Milk)
- トムヤムナムコンに使用します。ココナッツミルクを使うとよりタイらしい風味に、エバミルクを使うとまろやかながらもさっぱりとした仕上がりになります。
- 砂糖 (Sugar)
- ほんの少し加えることで、辛味、酸味、塩味のバランスが整います。
- 鶏ガラスープ または エビの殻から取った出汁
- スープのベースとなります。市販の鶏ガラスープの素や、エビの殻と頭を炒めて煮出した自家製スープを使うとより本格的です。

タイのトムヤムクンレシピ(ナムコン)
ここでは、ご家庭でも作りやすい本格的なトムヤムクンナムコンのレシピをご紹介します。材料を揃えれば、意外と手軽に作れるクイックディナーとしても活躍します。
材料(3〜4人分)
- 有頭エビ: 8〜10尾
- フクロタケ (またはマッシュルーム): 150g
- ミニトマト: 10〜12個
- レモングラス: 2本
- ガランガル: 20g
- こぶみかんの葉: 5〜6枚
- タイの唐辛子 (プリッキーヌ): 3〜5本 (辛さはお好みで)
- パクチー: 1株 (根と葉を分ける)
- 鶏ガラスープ または エビの出汁: 600ml
- ナムプリックパオ: 大さじ1〜2
- ナンプラー: 大さじ2〜3
- ライム果汁: 大さじ2〜3
- ココナッツミルク または エバミルク: 100ml
- 砂糖: 小さじ1/2〜1
作り方
- 下準備:
- エビは殻付きのまま、背わたを取り除きます。頭はつけたままにしておきましょう。
- フクロタケは大きいものは半分に切ります。ミニトマトはヘタを取り除きます。
- レモングラスは根元に近い太い部分を使い、包丁の腹で潰してから長さ3〜4cmに切ります。
- ガランガルは皮をむき、薄切りにします。
- こぶみかんの葉は、もし固ければ葉脈を取り除くか、軽く揉んで香りを出しやすくします。
- タイの唐辛子は、ヘタを取り、辛くしたい場合は包丁で軽く潰します。辛さ控えめならそのまま使います。
- パクチーの根は綺麗に洗い、葉と茎はざく切りにします。
- スープを煮出す:
- 鍋に鶏ガラスープ(またはエビの出汁)を入れ、レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、パクチーの根、タイの唐辛子を加えて火にかけます。
- 沸騰したらアクを取りながら、弱火で10分ほど煮出し、ハーブの香りをしっかりとスープに移します。これが美味しいスープのベースとなります。
- 具材を加える:
- (2)の鍋からハーブ類(レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、パクチーの根)を取り除きます。(お好みで残しておいても良いですが、食べにくいので取り除くのが一般的です。)
- ナムプリックパオを加えて混ぜ溶かします。
- エビ、フクロタケ、ミニトマトを加えます。
- エビの色が変わるまで、中火で3〜5分煮ます。エビは火を通しすぎると硬くなるので注意しましょう。
- 味付けと仕上げ:
- 具材に火が通ったら、ナンプラーと砂糖を加えて味を調えます。
- ココナッツミルクまたはエバミルクを加えて混ぜ合わせ、沸騰させないように温めます。
- 火を止める直前、または火を止めてから、ライム果汁を加えます。ライムの香りは熱に弱いので、最後に加えるのがポイントです。
- 味見をして、辛味、酸味、塩味のバランスを調整します。必要であれば、ナンプラー、砂糖、ライム果汁、ナムプリックパオで調整してください。
- 盛り付け:
- 器に盛り付け、刻んだパクチーの葉を散らして完成です。

美味しいトムヤムクンを作るためのコツ
タイのトムヤムクンレシピを成功させるために、いくつか重要なポイントがあります。
1. 材料の鮮度と質
トムヤムクンはハーブの香りが命です。可能な限り生の、そして新鮮なレモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉を使用しましょう。これらが手に入らない場合でも、乾燥品やペーストで代用できますが、香りはやや劣ります。エビも新鮮な有頭エビを使うことで、スープの旨味が格段に増します。
2. ハーブをしっかり煮出す
レモングラスやガランガルは硬いので、包丁の腹で潰してから使うと香りがより出やすくなります。これらのハーブをスープの最初にじっくり煮出すことで、本格的な風味のベースが作れます。
3. 味付けのバランス
トムヤムクンの魅力は、酸味、辛味、塩味、甘味の絶妙なバランスです。ライム果汁は火を止める直前に加えることで、爽やかな酸味と香りが保たれます。ナンプラーで塩味と旨味を、砂糖で全体の味を丸くまとめます。ナムプリックパオはコクと辛味、そして見た目の鮮やかさを加えます。それぞれの量は目安として、最後に必ず味見をして、自分好みのバランスに調整してください。
4. 辛さの調整
タイの唐辛子は非常に辛いので、量を加減することが重要です。種を取り除くか、唐辛子を割らずにそのまま使うと辛さがマイルドになります。辛いのが苦手な場合は、唐辛子の量を減らすか、あるいは省略しても良いでしょう。
5. ナムサイにしたい場合
もし透明なスープのトムヤムナムサイにしたい場合は、レシピからナムプリックパオとココナッツミルク(またはエバミルク)を省略してください。その場合、酸味と辛味、ハーブの香りがよりダイレクトに感じられる、シャープな味わいになります。

トムヤムクンの栄養と健康のヒント
トムヤムクンは美味しいだけでなく、栄養面でも注目すべき点があります。使用される多くのハーブには、健康に良いとされる成分が含まれています。タイの伝統料理が単なる料理としてだけでなく、人々の活力を高める食事として受け継がれてきた理由がここにあります。
- レモングラス: 消化促進、リラックス効果、抗菌作用などが期待されています。
- ガランガル: 消化不良の改善、抗炎症作用、抗酸化作用などが報告されています。
- こぶみかんの葉: ストレス緩和、消化促進、デトックス効果があると言われています。
- タイの唐辛子: カプサイシンが代謝を促進し、血行を良くする効果が期待できます。また、エンドルフィンを放出し、幸福感をもたらすとも言われます。
- ライム: ビタミンCが豊富で、免疫力アップや美肌効果に繋がります。
- パクチー: デトックス効果、消化促進、抗酸化作用など、様々な健康効果が期待されるハーブです。
エビは良質なたんぱく質を含み、低カロリーです(ただし、コレステロールはやや高めです)。フクロタケなどのキノコ類は食物繊維が豊富です。
ただし、市販のペーストや外食のトムヤムクンは、油分や塩分、砂糖が多い場合もあります。自家製であれば、使用する油や調味料の量を調整し、より健康的なライフスタイルに合わせたスープにすることが可能です。エビの量を増やしたり、様々な野菜(例えばカリフラワー、ズッキーニ、パプリカなど)を加えたりすることで、栄養バランスをさらに整えることもできます。
トムヤムクンのバリエーションとアレンジ
タイのトムヤムクンレシピは、エビ以外でも楽しむことができます。基本的なスープの作り方をマスターすれば、様々なアレンジが可能です。
- トムヤムガイ (Tom Yum Gai): 鶏肉を使ったトムヤムスープです。鶏肉を一口大に切って使います。エビとはまた違った、あっさりとした旨味が楽しめます。鶏肉は煮込みすぎると硬くなるので、火の通りに注意が必要です。
- トムヤムプラー (Tom Yum Pla): 魚を使ったトムヤムスープ。白身魚の切り身を使います。魚の鮮度が重要です。魚の臭みを消すために、ハーブを多めに使うのがおすすめです。
- トムヤムタレー (Tom Yum Talay): シーフードミックスを使ったトムヤムスープ。エビ、イカ、ムール貝、魚介類などを組み合わせて豪華に仕上げます。様々な魚介の旨味が溶け出した、複雑な味わいになります。
- ベジタリアン/ヴィーガン トムヤム: エビや魚介の代わりに、豆腐、きのこ類(エリンギ、しめじ、えのきなど)、そして様々な野菜(トマト、カリフラワー、ブロッコリー、ズッキーニ、パプリカなど)をたっぷり使います。鶏ガラスープの代わりに野菜だしやきのこだしを使います。ナンプラーは使用せず、代わりに醤油やヴィーガン対応の魚醤、または塩で味付けします。ナムプリックパオにもエビペーストが含まれている場合があるので、ヴィーガン対応のものを選ぶか、自家製にするか、省略する必要があります。
- インスタント麺やご飯と合わせる: 残ったトムヤムクンスープにインスタント麺を入れてトムヤムラーメンにしたり、ご飯にかけてトムヤムクンリゾット風にしたりと、アレンジの幅も広いです。
このように、トムヤムクンは使う具材によって多様な表情を見せます。基本的な酸味と辛味のスープさえあれば、アイデア次第で様々なアレンジが楽しめます。
材料の入手方法と豆知識
タイのトムヤムクンレシピに必要な材料は、以前に比べてずっと手に入りやすくなりました。
- アジア食品店: タイ食材を専門に扱っているお店や、アジア各国の食材が揃うお店なら、必要なハーブ(生または乾燥)、ナムプリックパオ、ナンプラー、フクロタケ(缶詰が多い)などがほぼ確実に手に入ります。お店の方に尋ねてみるのも良いでしょう。
- 大型スーパー: 最近では、大型スーパーの国際食品コーナーに、ナンプラーやタイカレーペースト、ココナッツミルクなどが置かれていることが多いです。フレッシュなレモングラスやパクチー、タイの唐辛子が見つかることもあります。
- オンラインストア: タイ食材専門のオンラインショップや、一般的なネット通販サイトでも、様々なタイ食材を購入できます。生のハーブセットや、使いやすいペースト類なども豊富に揃っています。
豆知識:
- ガランガルと生姜は似ていますが、風味は全く異なります。トムヤムクンにはガランガルが不可欠であり、生姜での代用はおすすめしません。
- こぶみかんの葉は、乾燥品の場合は少し水に戻してから使うと香りが引き立ちます。
- ナムプリックパオは、炒め物やディップソースとしても使える万能調味料です。一度購入しておくと色々なタイ料理に使えます。
タイ料理は、単に「辛い」だけでなく、ハーブやスパイスの複雑な香りが特徴です。これらの香りのバランスを理解することが、本格的な味への鍵となります。各国の料理を深く知ることは、食文化だけでなくその国の歴史や風土を理解することにも繋がりますね。
トムヤムクンをより楽しむために:ペアリングの提案
トムヤムクンはそのままでも美味しいですが、いくつかの料理と組み合わせることで、より豊かな食体験ができます。
- ジャスミンライス: タイ料理の定番。トムヤムクンのスープをかけながら食べると、ご飯がスープの旨味を吸って絶妙な味わいになります。
- タイ風春雨サラダ (ヤムウンセン): 酸味と辛味の効いたサラダは、トムヤムクンとの相性が抜群です。爽やかな口直しにもなります。
- 鶏肉のグリル (ガイヤーン) や豚肉のグリル (ムーピン): 香ばしく焼かれた肉料理は、トムヤムクンのスープによく合います。
- 青パパイヤサラダ (ソムタム): シャキシャキとした食感と辛味、酸味のサラダは、トムヤムクンと同様に食欲をそそります。ただし、両方とも辛いので、辛いものが苦手な方はどちらか一方にするか、辛さを控えめにすると良いでしょう。
- 飲み物: 甘さのあるタイのアイスティー(チャーイェン)や、キンと冷えたシンハービール、チャーンビールといったタイのビールは、トムヤムクンの辛さを和らげながら、爽快感を与えてくれます。さっぱりとしたライムジュースやココナッツジュースもよく合います。
これらの組み合わせは、まるでタイの屋台料理を巡っているかのような気分にさせてくれるでしょう。様々な世界の味を自宅で再現できるのは、料理の大きな楽しみの一つです。
トムヤムクンにまつわる豆知識や文化的な背景
トムヤムクンは、単なる美味しいスープというだけでなく、タイの文化や歴史とも深く結びついています。その起源については諸説ありますが、水の豊かなタイ中央部で生まれたと考えられています。
タイ料理は「酸味」「辛味」「塩味」「甘味」「旨味」の五味のバランスが重要視されますが、トムヤムクンはその中でも特に酸味と辛味が際立った料理です。これは、高温多湿なタイの気候において、食欲を増進させ、体を冷やしすぎないようにする知恵が詰まっているとも言われます。
また、タイでは伝統的に薬草としても使われてきたハーブが料理に多用されています。レモングラス、ガランガル、こぶみかんの葉、唐辛子などは、それぞれに様々な効能があると信じられており、これらのハーブを豊富に使ったトムヤムクンは、滋養強壮や風邪の予防など、日々の健康を支えるスープとしても親しまれてきました。これはまさに、料理と健康が密接に関わる栄養のヒントと言えるでしょう。
トムヤムクンは、タイ国内だけでなく、国際的にもタイ料理の象徴として認識されています。多くのタイレストランでは定番メニューであり、外国人観光客にも非常に人気があります。その人気は世界中に広がり、今や各国料理のカテゴリーにおいて欠かせない存在となっています。
トムヤムクンに関する詳細な情報やタイ料理全体の文化については、以下の外部サイトも参考にしてみてください。 Wikipediaのトムヤムクンに関するページや、タイの食文化を紹介する信頼できる情報源を探すことができます。
タイ料理やその文化についてさらに詳しく知りたい場合は、タイ国政府観光庁の公式サイトのフードページなども参考になるでしょう。

よくある質問(FAQ)
- Q: タイのトムヤムクンと日本のトムヤムクンペーストで作るものは違いますか?
- A: 市販のトムヤムクンペーストは手軽ですが、本場の味を完全に再現するのは難しい場合があります。ペーストは便利な一方で、フレッシュなハーブ特有の繊細な香りが弱かったり、甘みや塩分が強すぎたりすることがあります。本格的な味を目指すなら、本記事のようにフレッシュなハーブとナムプリックパオを使ってゼロから作るのがおすすめです。
- Q: 冷凍のシーフードミックスを使っても良いですか?
- A: はい、冷凍のシーフードミックスでも美味しく作れます。ただし、エビの頭付きを使うことでスープのコクが増すため、可能であれば生の有頭エビを用意するのが理想です。冷凍シーフードを使う場合は、解凍してから使用し、加熱しすぎないように注意しましょう。
- Q: 子供でも食べられるように辛さをなくしたいのですが?
- A: 唐辛子を全く入れずに作れば、辛くないトムヤムスープになります。ただし、トムヤムクンの大きな特徴である辛味がなくなるため、全く別のスープのような味わいになります。唐辛子の代わりに、パプリカパウダーを少量加えて色付けする程度にしても良いでしょう。酸味とハーブの香りはそのままなので、爽やかなスープとして楽しめます。
- Q: ナンプラーの代用はありますか?
- A: ナンプラー特有の旨味と風味は他の調味料では完全に再現できません。しかし、どうしても手に入らない場合は、薄口醤油と少量の顆粒だし(アジアン系のものがあればベスト)を組み合わせて使うことで、ある程度の代替は可能です。ただし、風味が大きく変わることはご了承ください。
- Q: スープが濁ってしまいましたが、大丈夫ですか?
- A: トムヤムナムコンはココナッツミルクやエバミルクを加えるため白濁するのが正常です。もしナムサイを作っていて濁った場合は、エビやキノコから出たアクが原因かもしれません。煮込みすぎたり、具材を加えてから長時間沸騰させ続けたりすると濁りやすくなります。アクをこまめに取り除くこと、そして具材を入れてからは煮込みすぎないことが大切です。